「(地下牢よりか生きてる心地がしない・・・)」
「何日間で出れるの?」
「6回の夜が越えたらだな」
「(6回・・・・・って・・)」
「気持ちは分かるが、そんなゲンナリするな。
いいか、3回目だから分かるだろうが“自分が何者なのか”しっかりしとけ。」
「でも・・・・6日間は流石に死ぬと思いますが・・・?」
「大丈夫、お前は耐性があるしな」
ちゃかす様に言われて少しムッとする
「しかし、6日間は異例だからな、俺もどうなるかは分からないが・・・・・・出てきたらお前の好きなスウィーツ屋に、一緒に行ってやるよ」
「うそっ!!!!??
ヴィヴィアンに行ってくれるのっ!?」
ぴっかぴかの目でメリーが喜ぶのは、彼女が毎週通うほど激愛してるスウィーツ屋
Vivienne・Lollipop Sweet
(ヴィヴィアン・ロリポップスウィート)
「それはぜひ行かせていただきます!!!荷物持ってくださいね!!!!!」
新作のチョコレート出たんだよねっ♪
なんて、嬉しそうに思考が吹っ飛んでるメリー
「(この話になると、子どもなんだよな。)」
前回、彼女に強引に連れて行かれて両手いっぱい荷物持ちにされたのは、言うまでもない
もちろん彼女の両手もいっぱいだ
「そこに行きたかったら、酷かもしれないが6日間、頑張るんだ」
歩いていた足を紅と黒の扉の前で止める
「(地下牢から直かい…)」
暗い紅と黒い枠の扉・・・
「(ー・・・・また来ちゃった)」