「そおいえば!俺は聞いてなかったな、なぜソーラが殺られたんだ?」




 ゆっくりと口を開く




「公爵よ」


「なっ!!!!公爵って、シルディ公爵のことか?」


 冷静に答えるメリーとは反対にマトヤは驚く




「そう」


「・・・・・・それは驚いた。
公爵が自ら戦場の様子見に行くとはな。…なぜ直ぐに引き返さなかった?」


「・・・・・・・」




 その質問に答えが詰まる



「答えないのか?」





 優しく足されれば、言わざる終えない雰囲気




「バンピールが公爵に絡んだのよ・・・」


「そう、それでそのバンピールを庇った訳か」


「それは否定する。庇った訳じゃない。
まぁ、バンピールを返した後、引き返そうとしたんだけど・・・・・」


「ソーラ達が出て来た。
タイミングが悪かったな…………バンピールは私が指導する。だが、悪いのはお前にもある。これはどうゆう事かな?」




 マトヤさんの手からぶら下がる、私の仮面




 レ―スで出来ている仮面は、黒いレ―スに所々白のレ―スが使われている

 いつもは付けてるはずのそのレ―ス仮面は、今はヤマトの手のなか




「ただの散歩気分だったんで、部屋に忘れて来ちゃったんたんです。すみません・・・公爵には、バッチリ素顔見られました」


「はぁ・・・・これをしていなかったから、バンピールはお前だと分からなかったんだろ。
これからは身に離さないのと、外さないように。
ひとまず・・・・ここからでよう」






 強く言い付けながら差し出された仮面を受け取って顔に付けた





 地下牢から出た、次の行き先は



 更なる地獄



「(行き先なんか、考えるだけで体が震える






ー・・・できれば、地下牢のままが良かったな)」