「AIRの瞭くんですよね?」


「多分そうかな。」


やっぱり……とか、どうしよう……とか口々に言いながら、はしゃぎ始めた。


「ごめんね。連れがいるから」


「握手!…してください。」


その中の一人が手を出した。


「はい。」


一人ずつしっかり握って。


「応援ありがとうね。」


「ありがとうございました!頑張ってください!」


真っ赤な顔でペコリと頭をさげた。


「学校は?」


敵情視察。


「卒業したんです。みんなで記念に遊びに。」


それで春休みにしちゃ早いわけだ。


「みんなで?」


「はい。38人で。あ!みんな戻ってきた!」


さっきすれちがったメンバーらしいのが、駆け足で戻って来る。