階段でもあたしに声をかけてくれる子が多かった。



もしかしたらこの子なの?と挨拶もぎこちなくなってた。



教室のドアの前であたしは少し戸惑った。



開けたらみんながシーンとするのかなとか考えて・・・。



そしてぐっと勇気を出し、ドアを開けた。



「おはよ〜・・・」



いつものように挨拶をした。



笑顔は苦笑いになってたけど。



みんながこっちを見た。



「オハヨーッ!!」



「OHAYOーッッ★」



みんながあたしに挨拶をした。



ニッコニコの笑顔で。



男子から女子全員あたしと挨拶をかわす。



「おはよ。今日は宿題写させないからね?」



瑠衣は腕を組みあたしのまえで口をひきつらせるように笑った。