「お待たせ!!」



あたしは玄関を出て外に立ってる隼人に声をかける。



隼人はあたしをチラッとみてから小悪魔な笑みをうかべた。



『待たせたからあとでおしおきな』



あたしが隣にきたときに耳元で囁いた。



あたしは顔から順番に熱くなっていった。



でもすぐにあたしから熱はひいていった。



またあのメールを思い出した。



隼人と繋がってる手の指先がかすかに震える。



隼人があたしのほうを見て“あのさ・・・”といった。



もしかして震えてたのバレたのかな・・・。



あたしはなんとか震えをとめようと繋いでいないほうの手で太ももをつねった。



『おまえの手冷たいのな。』



笑いながらいう隼人に安心する。



あたしは手の力もぬけてつねってた部分をはなす。



『俺が熱くさしたげようか?』



あたしの顔を覗きこんで聞く。