「お前、ずっとそれ続ける気か? 帰りにほうが課題とか会って荷物重いの分かってんだろ?」 須川は何も答えず、拳を握る。 「じゃあ、私が一緒に下校しようか?」 須川の隣に居た滝崎が須川にニッコリほほ笑む。 「…ほんと?」 「うん、私、家帰って結構暇だから、ついでに遊びに行っていい?」 「いいよ!」 須川は嬉しそうに喜ぶ。 なんだよ、俺の役目なしかよ。 俺はそのまま何も言わずに退散した。