(夏休みは結局、遊園地でデートしただけで、終わったな)

俺は並木通りを歩いて学校に向かってた。


「おはよう」

「おう、おはよう」


俺は相手を見ないで返事した。

女の子は走って行った。

(あの後ろ姿は、ダーリンじゃないか)


俺は走って追いかけた。

「一緒に行こう」


「うん」

俺たちは並んで学校へ向かった。

「フュー、フュー、熱いね」

クラスの悪友たちが冷やかしたが、俺はムシした。

俺たちは一緒に教室に入った。

(早く休み時間にならねぇかな?)

♪キンコンカンコン…

(やっと終わった)


俺は校舎裏に向かった。

(いねぇ、そういえば、「」なかったな、あれがサインか)

「まあ、一服するか」

俺は壁に寄りかかってハイライトを吸った。

(おっ、ダーリンだ、クラスの女の子も一緒じゃないか)


「〇〇くん、〇〇さんと私のどっちが好きの?」

俺は女の子をよく見た。
(俺と教室でよく話すやつだな、どっちが好きかか?面倒だな)


「どっちも友人として好きだな」

「じゃ、〇〇さんも友人なのね、私も帰り送ってくれる?」


(またまた、面倒だな)