あ!そうだ!
今!今あげよう!



「あ…のさっ、あたし作ってみたんだけど。
コレ、良かったら食べて?」


昨日の夜一生懸命に作って包んだブラウニーを、マサヤの前に差し出す。


マサヤは包みを見て一瞬"あ!"って顔をした。



やっぱり彼女と言えども、たったの一ヵ月…

手作りは重いかな?



急に不安が広がる。

包みを持つ手に力が上手く入らなくて、微かに震えちゃってるし。



恐る恐る包みを持つ自分の手からマサヤの方に目線を上げると



包みとあたしを見て嬉しそうに笑うマサヤの顔



「ありがとう…超嬉しいっ!」


「マサ…」



次の瞬間、マサヤの笑顔じゃなくてマサヤが着ていたシャツのチェック柄が目の前にあった。