ポーン…


6階についてドアが開いた。


「着いた。」



呟いたマサヤに背中を軽く押されて、先に下りた。


左側へ何戸か進んだ所でマサヤが立ち止まって鍵をだした。



カチャン



「散らかってますけど、どぅぞ。」



マサヤに促されて中に入る。


「ぉ…ぉじゃまします…。」



変な緊張感に襲われて声がちゃんとでなかった。


そんなあたしを見てマサヤはふふっって笑ってる。



「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。
みんな出かけて朝から誰も居ないし。」


「あっそうなの?
留守なのに、あたし平気?」


「ヘーキヘーキ。
立止まってないで早く上がって。
そこの右のドアが俺の部屋だから入って。」



中に入りそのまま、入口のすぐ近くのマサヤの部屋に入る。