譲りたくない…

でも、土田さんと一緒なら…

「そ「いい加減にしろよ。」

あたしが
それなら、いいよ
と言ったときだった。

入ってきたのは神木くんだった。

「俺はこの席で静かにしたいわけ。まぁ、優がいるから静かってのは無理かもしれねぇけど(笑)でも、自分の都合で相手が嫌って言ってんのに無理矢理動かそうとすんなよ。それくらいわかれよ。」

すると神木くんが言ったとたん女子はみんな自分の席に戻った。

名高さん以外は。




「でもぉ、綾香、王子の隣がいいよぉ。」

と神木くんに腕を絡ませた。

さすがの神木くんもイライラしているのか、目付きが変わった。

「てめ「あはは…名高、お前気を付けた方がいいぞ?うちの王子、怒ると手におえないから(笑)」

神木くんが何かいおうとしたとき、優くんがカバーした。

その様子で気付いたのか、

「うー…じゃあ、毎日遊びに来るねっ☆」

と言って、名高さんは新しい自分の席についた。