「ご、ごめんなさい…。交換でき…なぃ…」

みんなに聞こえるように出した声。

慣れどころか、発しようと思うことすらなかったから、あたしはすごく緊張していた。


握った拳には爪のあとがくっきりと残るくらいまで強く握っていた。


「は?なんで?別にいいじゃん。なんなら夏世ちゃんと移動できるようにしよーか?」

違う…

そうじゃない…。


確かに土田さんと一緒だからっていうのも一つの理由だけど










神木くんの隣になれて嬉しかったからなんだよ。