辛い時には側にいて…。

君の笑顔が見たいんだ。

君が笑っているのが…

僕の幸せなんだ。


こんな甘い言葉を言われたのはつい昨日の事。

たまたま友達に数合わせで連れて行かれたコンパで出会った男

顔も髪型も今時な感じで…

アタシは苦手だった。

高校の時に味わった傷を思い出してしまうから…。


ピ~ロヒロ♪
『愛美(^ч^)今日暇ぁ?良かったら遊ばん?』
例の奴からメールが来た。
『暇じゃないし。』
アタシはいつも男からのメールはぶっきらぼうに返す。
だからいつも男の方から

つまらない女
って言われてメールが来なくなる。

今回もそうやって乗り切るつもりだった。

なのに…


「愛実~!!」

後ろから…声が聞こえた。

仕方なく振り返った。

「は………?何で…」

例の奴がアタシの目の前にいた。


「愛実と遊ぼう思って校門の前で待ってた。でも愛実…帰るん早すぎや…。」

「いや…あのね。アタシ暇じゃないって言ったやん?」

「さっき、里奈ちゃんに聞いたら…愛実今日暇プーだよって言ってたけど?」

あんのやろ~と思いながら…里奈にメールを送った。

『里奈…あんた何であの男とメールしてるんよ!』

「愛実…怒ってる!?」

「当たり前やし。何で見ず知らずなあんたと遊ばなあかんのよ!」

「じゃあお金あげるから遊んでくれる?」
「そういう問題じゃないし。てかアタシそんなにお金に困ってないし!」

「あのさ…俺には光輝て名前があるんだな…あんたっておいら悲しいな。」

「あーもううっといなぁ…。ほっといてよ。」

アタシはその場から立ち去ろうとした。 すると手をぐいっと引っ張られた。

「俺…何もしないから。てか…本間に愛実の事好きやねん。だから…」

「好きなんてね…今の男は簡単に嘘でも言うの。じゃあ言うけどアンタはアタシを好きな証拠なんて証明出来る?」

本当ならここまでいうつもりは無かった…。でもこの男は今までとは少し違う気がして、心の奥底でこの男に期待している自分がいた。

「証明…。コンパで見た時に…涙をこらえてる愛実を見て…心配になったって理由じゃ駄目?」

「え……」