いつもと同じ風景なのに今日ゎみんなに言わなきゃいけない事があってワイワイ騒いでいる放課後のHR。


「さぁ今日ゎみんなに言わなきゃいけない事があるんだ。」

先生が教壇に両手をつきみんなを見渡しながら言った。


「なに~先生~?」

クラスメートが先生に問う。

「望月、こっち来い~」

先生が苗果を手招きしながら教壇の前に誘う。

苗果は無言で席を立ち先生のとこに行った。

もちろんそんな先生と苗果の行動にクラスみんなは疑問で。


「突然だけどな。望月は明日でこの学校を転校するんだ…。」

先生は穏やかに言った。
一瞬クラスが静かな空気に包まれ…


「なんかの冗談だろ!?なぁ先生」


クラスの男が言った。
そんな声に苗果は


「…嘘じゃないよっ…あたしね明日で転校するんだ!急なんだけど。」

苗果はキッパリ言った。前を見据えてクラスみんなに。

いつもと違ってすごく真剣な苗果にクラスメートは言葉が出なかった。

「あたし明日…最後くらいは笑顔でお別れしたいからっ!」


少し涙を瞳に浮かべて苗果は笑顔でみんなに告げた。


この日のHRはそのまま終わった。

苗果は終わった途端にすぐ足早に帰宅した。

だからあのあと苗果の転校発言後みんなの反応は分からない。