しょうがなく苗果はしぶしぶ席に着いた。

「さぁ始めるぞっ!それと望月はこの後職員室に来るように」


「は~いっ!」


***********


朝のHRが終わって苗果は先生の所に行った。


「先生なに?」


苗果は担任の先生に聞いた。

なんか先生の顔は寂しそうに


「…寂しいな…望月がいなくなるのは。アイツらも絶対にびっくりするぞっ!」

苗果に言った。
プリントの整理をしながら…


そんな担任の先生の表情に苗果も真面目な顔して

「そうだよね…先生あたし今日さっきいつも通りの風景が楽しいなって感じた…あのクラスみんなあたし好きです…。やっぱり寂しいですね…。」


「そうだな…放課後になったらちゃんと言おうな」

「…はい…。」




その日、1日苗果は噛み締めた。
明日で最後だといい聞かせて。

このクラスのみんなとあと少しの授業を。


こういう時に限って1日が早く感じてあっという間に放課後になった。