「えぇっ!?何でっ!?」

どうやら周は受け入れ難いらしい…

「それがね…なんか突然お父さんとお母さん旅??に行くだか何だかしばらく居なくなるからあたしは知恵おばさんの家の近く??近くの学校に行く事になったのよっ!」


そんな話に周は少し考えて

「苗果んちの両親、唐突だなぁ…」


空を見上げながら周は苗果に言った。

「はぁ…そうだね…本当まいっちゃうよっ…。」

苗果は下を向き何度目かわからないため息をついた。

「それで?どこの学校に転校するんだ?」

周の質問に苗果は周の方を向き

「…あっ…知らないわ」


「おいおい~ちゃんとそれぐらい知っとけよっ!」

少し呆れ顔の周に苗果は少しムッとして

「なっ!?あたしだって昨日転校するって初めて聞いたんだからっ!!」


声を少し荒げ苗果は周に言った。


「はっ!?何だそれ?」


周はビックリした。

てっきり知っていて今まで言わないでいたのかと思っていたから…。

それが実は苗果本人も昨日告げられた事で…

周は思った。

(…そりゃ…ため息も出るよな…)

隣で再びため息をつく幼なじみの苗果を見て周もため息をついた。