苗果はまた一つため息をついた。

そんな苗果に周は

「だからため息つくなって!何があった?」

苗果の隣を歩きながら周がまた聞いた。


「んもうっ聞いてよっ!あたしね明日で学校を転校する事になったのよぉ~…はぁ…」


苗果の爆弾?発言に周の足が止まって目が見開いた。

きょとんとしている周は

「…は!?…マジで?」


苗果に問う。

「うん。本当だよ。だからありえないのよっ!あんのバカ両親がっ!」


苗果は1人また怒りがふつふつと沸いてきてぶつぶつ文句を言いながら歩いた。


気がついたらさっきまで隣にいた周がいない。

「あれ?周…!?」

左右を見ても周がいない

後ろを振り返ったらまだボー然としている周がいた。


「ちょっと周っ!何固まってんのよっ!?」

そんな苗果の声で周は、はっと我にかえり…


「おっ…おおっ…」

動揺していた周は小走りで苗果の隣にきた。

そしてまた苗果と並んで歩き始めた。


「ってかマジか!?苗果っ!」

周はまだ理解ができないらしく聞いてくる。


「だから言ってるじゃないっ。転校するって。もう手続きも済んでるらしいのよっ!本当いきなりよっ!」