納得したくないけど…納得せざるをえない状況の苗果はただ漠然と受け入れるしかなかった。


目の前ではラブラブいちゃつきモードの２人に苗果は１人ため息が出た…


大人しく学校に行くための支度をした。





「…いってきます…。」


元気のない声のあたしにお気楽なお父さんとお母さんは笑顔であたしを送り出した。



(はぁ…なんだかなぁ…ってかありえないっ！)


１人ため息混じりにとぼとぼ歩いてたらいきなり頭を叩かれた。


「…っつたぁ…って誰よぉっ…！！」


あたしは頭を抑えながらあたしを叩いた人物を見た。


「よっ！何ため息出してんだよ！苗果らしくねぇぞ～」


笑いながらあたしの隣を歩くシュウがいた。

秋山 周(ｱｷﾔﾏ ｼｭｳ)
は、あたしの幼なじみで腐れ縁の男友達。


「周っ！！何するのよっ！痛いじゃないのっ！」


叩かれた後頭部を抑え苗果は隣を歩く周に文句を言った。


「ごめんごめん。でもさ本当に苗果がため息なんて珍しいぜ？何かあったのかぁ？」


(ごめんに気持ちこもってないじゃないっ！)


「はぁ～…ちょっとねぇ本当にありえないのよっ！！」