「……えっ…!?」

お父さんに続きお母さんも言った。

「そうよ~苗果ちゃんとお友達にお別れの挨拶ぐらいしてきなねっ」


笑顔で言うお父さんとお母さんにあたしは


「ゆっ、夢じゃなかったのぉ~~っ!?」


思わず箸を置き苗果はその場にテーブルに手をつきながら立ち上がった。


「ん?何言ってるんだ苗果?昨日ちゃんと話したじゃないかぁ~なぁ母さん~」

「えぇ、そうよ苗果。話したじゃない昨日ね。」


2人は顔を見合わせながら笑顔でラブラブぶり……。

「ちょっ!?ちょっと待ってよ!本気なの!?」


苗果は再び聞いた。

「「何言ってるんだ(のよ)!本気だ(よ)」」


2人して声がそろった。


「あぁ~っ!楽しみだわぁ~ねっあなた~」

「おぉ~っ!そうだな~母さんっ!!」

2人…互いの手を組み笑顔でぴょんぴょん跳ねて…昨日みたく花畑に2人していってる……。


(あぁっ…夢じゃなかったんだ…ってか駄目だ本気よ!この人たちぃ!)


苗果はその場に脱力した
夢だと思っていたのに現実だと知って。


もうこの事実を受け入れるしかないという事に…。