あたしって、こんなにも形になった約束(モノ)を欲しがっていたんだ…… 嬉しくて、涙が止まらないよ…… ねぇ……… 安藤尚? 「ありがとう!あたし、この約束が欲しかったみたい。」 「長い間、寂しい思いをさせて悪かった。あと少しだけ、待ってて。…夏奈が大学に入ったら、ここで一緒に暮らそう。」 「あたしに、留学しろってこと?」 「もちろんだ。じゃなきゃ、俺がたえらんない」 そういって、2人で吹き出した。