今朝起きたこと。
知緒さんからの電話のあと、安藤尚の様子がおかしかったってこと。
急に安藤尚の目が変わったこと。
………全てあたしが悪いってこと。
一部始終を話し終えると、真剣かつ厳しい顔をしている今日華に比べ、
あたしが今日華達の部屋にいることによって、必然的にあたしの話を聞くことになった優也君は今にも吹き出しそうな顔だった。
「何がそんなにおかしいわけ?」
今日華が優也君を睨む。
優也君も、笑顔で返した。
「だって、安藤さんがそんなに感情的になるなんて、めったにないじゃん?
しかもそれが、葉月を独占したいから、自分の兄貴に対しての嫉妬だろ?
俺としては、めっちゃ嬉しいことだと思うけど……」
優也君は、ウンウンと頷いて話した。