「嶋田ぁ、由香が呼んでる」
月日は流れ…ようやく高校にも馴染んできた、6月。
由香は、入学式のときに言っていたあの彼…嶋田優斗に恋をしたらしい。
運よく、嶋田と私と由香は、同じクラス。
そして由香は今日、彼に告…
「は?由香って…ああ、末吉?」
「うん、だから、屋上に行ったげて」
「なに…あいつ、俺に告んの?ひゃはははは」
ちょ…えぇ~…。
なんでそう、わかるの!?
って、そうじゃなくて…。
「ねえ、行かないの?」
「ね、末吉、俺のこと好きなん?」
チッ。
私は舌打ちをした。
「いーいーかーら、屋上に行ってッ!!」
私は強引に嶋田を屋上に押して行った。