エアコンのせいなのか、ポンチョのせいなのか、暖まりだした体から力が無くなっていく。

いつも二人で並んで座るソファに倒れこんだ。


「はぁ…………疲れた。」


元カレになったはずの人が今、私のためにお風呂を入れてくれる。

さっきの光景はなんだったんだろう。

あの告白シーン。

嬉しそうに笑う二人。

ひきつりそうになりながら、必死に平静を装った私。

そして、逃げた。

なのに……………









「おーい、もう少しで………空良?」


ソファに倒れ込む私を見付け、ゆっくり近付いてくる。


「どうした?風邪ひいたか?寒かったからなぁ。ん?」


顔を覗き込みながら、優しい笑顔をくれる。