「えっと……………どしたの?」


まさかこんなに早くに帰ってくるなんて思ってもみなかった人が目の前にいる。

私のポンチョをはおって。


「このポンチョ、あったけぇのな。俺のも編んで。」


「ねぇ、なんで居るの?」


とりあえず、疑問をぶつけてみる。


「なんで?自分家に帰って来ただけじゃん。駄目?」


無邪気に笑ってエアコンのリモコンを手に取った。


「走ってきたから汗かいた。シャワーでもすっかな。」


このポンチョあったけぇから尚更汗でたぜ。


そう言いながら、ポンチョを私にはおらせる。


「寒かったろ?今、風呂入れてきてやるな。」


頭をくしゃっと撫で、バスルームに消えた。