「遅かったな―」


リビングのソファーにダラーンと座りながら、言うお兄ちゃん



「………」



それに反応しないあたし


「どうしたんだよ?昨日とテンション違いすぎね?」


「別に……」



「別にってお前なぁ―…」



ため息混じりに言ってくるお兄ちゃんに、イラッとくる



「お風呂、入ってくる」



「あ…あぁ――」


イライラする時はお風呂に入るのが昔からの癖



それを理解してるお兄ちゃんは何も言わない。


今日はお兄ちゃんが夕食当番だし、ゆっくり入ってこよ。



そんなお風呂の中で、ずっと藤宮のことが頭に浮かんでた




そのせいで、結局ゆっくり出来なかった



夕食を食べてからはすぐに部屋に上がった



はぁ―…


なんでこんなに私が落ち込まないといけないの……