放課後になっても結局、美結の言った意味も分からず、日誌を書くために教室に残った
藤宮の席にはカバンが置きっぱなし。
ってことは、まだいるのは確かだよね……
よかった。まだ帰ってなくて……
って!だからなんでそうなるの!!
藤宮が先に帰ってなくて安心してるなんて……
完璧、あたしおかしい………
その時教室のドアが勢いよく開いた。
と同時に、藤宮が入ってきた
一瞬だけ私を見て、また視線を反らした
昨日は私の席の前の椅子に座って、一緒に日誌を書いたのに……
今日は私から離れたところにいる。
静かな教室……
ただお互い無言。
そんな沈黙に耐えられず、あたしはゆっくり口を開いた