「何言ってんの、雫?」



「え?」


何って……?



「王子が女子と仲良く話すとこなんて、見たことないし。」



そう言えば、そうかも……



「で…でも突然会話しなくなるなんて!」



すると美結が私を見て笑い出した



「ふふッ。前までイケメン嫌いだった雫が、こんなにまで王子のこと気になり出すとはね―っ♪」



「べ!別に!気になってなんか!!」



「まぁ―雫は鈍いからね。そこのとこよく考えなよ♪」



鈍いって………



「ってか考えるって何を!?」



すると私に顔を近づけて



「離れていってからじゃ、遅いんだよ。ちゃんと自分の気持ちに気づかなきゃ。」



そう言って自分の席に戻って行った



気づく………?



自分の気持ち………?



意味がわかんない……