自然と声をかけている自分がいた



さっきまで何を話そうとか迷っていたのが嘘のように、口が動いていた




『ごめん』



伝えたいことはいっぱいあったのに、ただこれしか言えなかった



『なんでキスしたの』って聞かれたら答えられる自信がなかった



わからないんだ……


自分でも……




そんな俺でも佐倉は許した


許してくれたんだ……


それから佐倉と日誌を書きながら話しをした



不思議だ………



さっきまであんなに焦っていた自分が、佐倉と一緒にいると落ち着く



「なんかさ、佐倉と一緒にいると落ち着くわ」



「は?」