「やっぱり……行っちゃったか…………」


そう口が呟いていた



何落ち込んでるんだろ……?あたし


「はぁぁ―……」



「何、そんなに溜め息ついてるわけ?」


「……えっ」



不意に聞こえた声


教室の後ろのドアの方を振り向いた



そこには、カバンを持ってドアに寄りかかっている藤宮の姿が。



「な、なんでいるの?」


みんなとカラオケに行ったんじゃ……



「だって俺も一応、学級委員だし……」



「カラオケは?」


「断った!」