――バンッ


「もぉ!そんなの関係ないでしょ!!」



勢いよく叩かれた机



「そりゃ私だって雫が結城さんとあんな関係になってて、正直驚いたしショックだった!!」


目に涙を溜める黒田


「でも!!あの時の雫、心の底から幸せそうじゃなかった!私は雫の親友として、雫には幸せになって欲しいの!!」



「……黒田。でも俺には……」



「あんたにしか雫は止められない!!私でも、ここにいる誰でも無くて、あんたしかダメなの!雫を心から幸せに出来るあんたしかっ!!」



必死なのが凄く伝わってくる


……でも


「ほらっ!お前ら座れ!」



そう言って俺らに近づいてきた担任


「それと……これ。自分が発ったら渡して欲しいって言われてたんだが……」



そう言って薄いピンクの封筒を渡してきた



中身は手紙みたいだ……


俺はその手紙に目を通した