「……うん。」



正直、残念。



「気をつけて帰れよ。」


これが俺の精一杯の言葉だった


「ありがと。………バイバイ。」



そう言って俺に微笑み、手を振った



でもその笑顔は、何故か悲しく感じた



雫が教室を出ていった後、1人で床に座む俺


さっきの雫の笑顔が頭から離れない……



何でかは分からないけど……






……俺はその日、ずっとその笑顔が気になって仕方なかった……