俺の言葉を遮って俺に近づいてくる女たち


相変わらず化粧が濃いし、香水臭い


「佐倉さんだって最近1人で書いてたんだし、別にいいじゃない。」



そう言われてうつ向く雫



「ね?それに龍と佐倉さんは別れたんだし。関係ないでしょ?」



そうだ……


俺たちが2人でいる必要はない


周りもそう思っている……


………でも



「悪ぃ。俺、今日残るわ。」


「えっ!?龍?」



そう言って、騒ぐ女たちから離れた


「もぉ―っ!!何なの!」


キレながら女たちは教室を出ていった