必死に呼ぶのに、藤宮は全く振り返らない…… 「っ…ふ…じみや……」 ゆっくりと目が開く あっ、なんだ……… 夢か…………… 夢で泣くなんて、あたしも弱くなったな―… 「おい、雫。今日は学校休めよ。」 部屋に入ってすぐにそう言ってくる兄 もう朝だったんだ…… 「うん……」 熱も大分下がったけど、今日は休むことにした それに…今は藤宮と会って、どんな顔をすればいいか分からないから……