強く握りすぎたせいか、佐倉の腕が赤くなっている



――パシッ


頬に痛みが走った


泣きながら俺の頬を叩いた佐倉



「最低だよ……」



ただそれだけ言って、教室から走って出て行った



夕日に照らされほんのり紅く染まる教室



「ハハッ。本当……俺って最低……」



自分のバカさに笑いが出た。


ごめん。佐倉。



「いたっ…」


叩かれた頬が鈍く痛んだ