──昔、昔ノエルという大変美しい少女がおりました。その少女は一国を納める王女でありました。町の者にも愛されていました。
しかし、彼女は毎日、毎日同じように繰り返す今日がとても息苦しく退屈でした。

そうしてある日彼女は死にました。殺されたのです。大勢の者が泣きました。声を上げ子供から大人まで泣きました。
争いだっておきたことでしょう。色んな者が狂い笑いながら死んでいきました。

悲しいことです。一つの国とその村の者たちは滅んでいきました。