高校三年の春休みのことだった。
大学に合格した私は、学校が始まる四月まで暇をもてあましていた。
その時から私のネット人生が始まった。
父親から譲り受けたパソコンを、暇に飽かしていじりだしたのだ。
インターネットに繋いでみよう。それ以上の目的は何もなかった。
雑誌にURLが載りはじめていた時期で、ホームページというものに興味があった。
今では凄くもありがたくもないものだが、何でも初物は特別な価値がある。
新しいものをどんどん吸収する時期にあった私は、どんどんインターネットにのめり込ん
でいった。
そして、チャットという言葉を耳にした。
ネットを介して、リアルタイムに文字でやりとりするというものだ。
そして、チャットをやることによって私は本格的にのめりこんでいったのだった。
そこでビュネと出会い、毎晩のように話をした。
それは、学校が始まったあとも続いた。
ある日のこと、ビュネは自分が鬱病で、リストカットをしたことがあると告白した。
大分パソコンの扱いに詳しくなった私は、その頃にはメールメッセンジャーと呼ばれるも
のでチャットをしていた。
画像やテキストファイルなどを簡単に送信できるので、ビュネと頻繁に写真をみせあって
いた。
その告白のすぐ後に、ビュネから画像が送られてきた。
腕の血管に対して垂直に刻まれた切傷が、肘に至るまでいくつもつけられていた。
中には新しい傷もあり、リストカットが過去のものではない事を表していた。
もはやリストどころではない傷を見て、私は心ならずも勃起していた。
その時にビュネになんといったのかは憶えていない。
まさかセクシーだとか勃起しただとかは言っていないだろうが、まるで記憶にないのだ。
それほどまでに、あの時の写真の印象は強かった。
気味の悪い画像だった。悪趣味な画像だった。
それでも私は、その頃から間違いなくビュネに惹かれていたのだ。
大学に合格した私は、学校が始まる四月まで暇をもてあましていた。
その時から私のネット人生が始まった。
父親から譲り受けたパソコンを、暇に飽かしていじりだしたのだ。
インターネットに繋いでみよう。それ以上の目的は何もなかった。
雑誌にURLが載りはじめていた時期で、ホームページというものに興味があった。
今では凄くもありがたくもないものだが、何でも初物は特別な価値がある。
新しいものをどんどん吸収する時期にあった私は、どんどんインターネットにのめり込ん
でいった。
そして、チャットという言葉を耳にした。
ネットを介して、リアルタイムに文字でやりとりするというものだ。
そして、チャットをやることによって私は本格的にのめりこんでいったのだった。
そこでビュネと出会い、毎晩のように話をした。
それは、学校が始まったあとも続いた。
ある日のこと、ビュネは自分が鬱病で、リストカットをしたことがあると告白した。
大分パソコンの扱いに詳しくなった私は、その頃にはメールメッセンジャーと呼ばれるも
のでチャットをしていた。
画像やテキストファイルなどを簡単に送信できるので、ビュネと頻繁に写真をみせあって
いた。
その告白のすぐ後に、ビュネから画像が送られてきた。
腕の血管に対して垂直に刻まれた切傷が、肘に至るまでいくつもつけられていた。
中には新しい傷もあり、リストカットが過去のものではない事を表していた。
もはやリストどころではない傷を見て、私は心ならずも勃起していた。
その時にビュネになんといったのかは憶えていない。
まさかセクシーだとか勃起しただとかは言っていないだろうが、まるで記憶にないのだ。
それほどまでに、あの時の写真の印象は強かった。
気味の悪い画像だった。悪趣味な画像だった。
それでも私は、その頃から間違いなくビュネに惹かれていたのだ。