ついでに目についた自分の箸やコップ、お気に入りの縫いぐるみ、小さな鉢植え。
二年の間に少しずつ増えていった私の宝物。
持ってきた袋に入るだけの小さな物だけ、綺麗に収めた。
下着や服は置いてない。
なんとなく恥ずかしいから。
だから、敢えて持って来なかったお泊まりセット。
気付かれることなくキャンセルされた夕べ。
思い出して、また笑いそうになる。
「さ、帰ろっか。」
袋の中身に声をかけ、悠ちゃんの部屋を出た。
「軽いもんだね、二年なんて。」
一番重いのは、夕べのお米。
本当に笑える。
子供の頃、誰も本当の事を話してくれなくて、突然に訪れた別れ。
あの日のことを思い出し、今度は苦笑い。
二年の間に少しずつ増えていった私の宝物。
持ってきた袋に入るだけの小さな物だけ、綺麗に収めた。
下着や服は置いてない。
なんとなく恥ずかしいから。
だから、敢えて持って来なかったお泊まりセット。
気付かれることなくキャンセルされた夕べ。
思い出して、また笑いそうになる。
「さ、帰ろっか。」
袋の中身に声をかけ、悠ちゃんの部屋を出た。
「軽いもんだね、二年なんて。」
一番重いのは、夕べのお米。
本当に笑える。
子供の頃、誰も本当の事を話してくれなくて、突然に訪れた別れ。
あの日のことを思い出し、今度は苦笑い。