「愛してる・・・歳三。」

「俺も、だ。」

「もっと、一緒にいたかった。」

「・・・あぁ。」





「空、綺麗だな。」

「死んだら・・・見られないね。」

「あぁ・・・俺は、地獄行きだろうよ。」



皮肉めいた笑みを浮かべ歳三は笑う。

憎いほど空は青く澄んでいる。


悔しいほど歳三の笑顔は輝いている。





笑った顔、怒った顔、泣いている顔。

全てが思い出される。


近藤さん、総司、お父さん、お母さん。


故郷、新撰組、池田屋。




これが走馬灯か。




「地獄だろうと・・どこだろうと・・・アタシはついていきます。」


「馬鹿野郎。」


「次生まれ変わったら・・・。」



「血も、戦いもない世界がいいです・・・。」