あぁ、気づいたよ。 影が重なった瞬間に気づいたさ。 俺の気持ち。 それと同時に総司の気持ちも気づいた。 悔しくなった。 遥の唇を奪ったアイツに嫉妬した。 素直に遥に思いを伝えたアイツに嫉妬した。 俺より早くアイツへの気持ちに気づいたアイツが羨ましかった。 いや、羨ましいなんてものじゃない。 妬みなのかもしれない。 ははっ、遥は俺のもんでもねぇのに。 改めて俺の独占欲の強さを感じる。