「どういうことだ!?」


近藤さんの怒鳴り声が響いた。


6月5日。

今日は池田屋の件の日だ。


近藤さんの声を聞いてアタシは走った。


「どうかしましたか!」

「遥か…。」

「近藤さんどうしたんだ?」

「歳三。」


気が付けば後ろには土方さんが居た。

きゅぅっと痛くなる胸。


「それが、会津藩たちの応援が来ない。」

「嘘だろ…こんな時間になってもか!?」

「どうする、歳三。」

「くっ…。」


アタシは何も言えずただそこに立っていた。