雪姉は元々大きくて
くりくりした目を

もっと大きくして
驚いた顔で私を見る


「なんでその名前

…しってるの?」

「そらびっくりするよね


私が知ってるはず
ないもんね…」


私はこらえていた
涙が溢れだす



「雪姉は
優人と付き合ってんの?」


私は涙声になりながら
聞く


「付き合ってないよ

ただ同い年だし
おんなじとこで
働いてるから時々
話したりとかするだけで」

「今の電話は…?」

「明日クリスマス
パーティーみたいなの
やるから

仕事一緒の人全員で

その予定の連絡
回ってきただけ!!」


私はこくんとうなずく


「…好きなの?」

私はもう一度頷く


「そっか…

私協力したげる」

私は首をふる


雪姉が優人の事
好きぢゃなくても

きっと優人は


雪姉の事…