「雪姉は
いつも私に明るく
笑いかけてくれて
でも多分心の中
では気をつかって
くれてて
私が傷つかないように
私があの頃の事を
思いださないように
必死に明るく
してくれてるの
だから
私その優しさに
いつも甘えちゃうんだ…
前に進もう
勇気を出そう
そう思った事は
何度もある
でも怖くなっちゃうの
また傷つくんぢゃ
ないかって」
陸は黙ったまま
ただ頷く
「…心愛は
優しいね」
今まで黙っていた
陸がそう言って
優しく微笑む
「優しい…?」
「意地っぱりで
不器用だけど…
本当は誰よりも
人の事考えてる」
…優しい
私には縁が無いと
思ってた言葉