「あ―もうっ
落ち着いて!!」

「うん!!」

雪姉は元気よく返事
するとすとんと
私の前に座る


私は雪姉の
さらさらの髪を
丁寧に巻いていく


…時々本当に
雪姉になりたいと思う


天然でふわふわしてて
可愛くて
すごくモテる



でも絶対にそれを鼻に
かけたりとかしなくて

周りの事を考えてて
優しくて



……私とは違う




「心愛!

終わった?」

私は雪姉の声に
ビクっとする

「どした?」

「ん?

ちょっとぼっ―と
してただけ

はい、できた」

私はポンっと雪姉の
肩をたたく

「わぁい

ありがとう!!

やっぱ心愛がやった方が
きれいッ」

「雪―時間大丈夫―?」


下からお母さんの声が
聞こえて雪姉はあわてて
階段をおりてく