私はお母さん
の大きな声に目を覚ます



「雪!!!!!
心愛!!!!

積もってる!!!」

「きゃぁ―
本当だぁっ

雪だるまつくんなきゃ!」

お母さんの声に
続いてお姉ちゃんの
高い声が聞こえる


…あ

来る

そう思った瞬間
ドアが勢いよく開く



「雪だよ!!!」

…知ってる

私は閉めたままだった
カ―テンを開ける



「最悪…

学校いきたくない…」


「なんで?!

楽しいぢゃん!!雪!!

友達と雪遊びしながら
学校行きなよ!!」

「あ―」

「ね!?!?」

「雪姉、仕事
間に合わないよ?」

ん?と雪姉が
首をかしげる

私はそばにあった
目覚まし時計を


雪姉に見せる


「大変っ!!!


あ!
髪巻かなきゃ!!
くるくるして!!!」

雪姉があわあわ
しながら支度を始める