何の夢を見てるのか、それとも熱のせいなのかうなされてる…。



苦しそうにしてる…。



「大丈夫だよ!!リン!?」

「んっ…」



一瞬だけ目を開けてまた寝た。



凄い汗…。



タオルで顔を拭いてあげると少し欝陶しそうな顔をした。



「紅?リンチャン大丈夫?」

「どうしたらいいのかわからない…」

「寝なくていいの?」

「うん、今日は着いてる…」

「ムリしないでね?」



リンを可愛がってるお母さんが心配してる…。



今日はあたしも寝れそうにありません…。



でも朝になるにつれてリンの熱は下がって行った。



安心してうとうとし始めた薄暗い明け方、リンが目覚めた。



「寝てないの?」

「今から寝る…」

「おいで」



リンが布団の横を開けてくれてそこに入った。



もう熱くない…。



リンに抱き着いたら腕枕してくれた。



初めてされた、腕枕…。



引き寄せてくれるリンの力の強さにホッとした。