デートの帰りは送ってくれて、玄関の前でバイバイのキス。



この瞬間は寂しいけど好き。



言葉はないけどお互い素直になれてるような気がする。



一瞬なんだけど超優しいの…。



すごく幸せ感じちゃう…。



日課になったリンからの電話はいつも同じ時間。



でも今日は少し早かった。



「今から来てぇ~…」

「どうしたの!?」

「超ダルい…」



さっきまで元気だったリンが具合悪そうにしてる。



もうひとりで出歩けるような時間じゃないんだけど…。



「お父さんにお願いしてみる!!」



リビングに行ったらビールを飲もうとしてるお父さんがいた。



飲まないでっ!!



「待って!!」

「なっ、なにっ!?」

「リンの家まで乗せてって…?」

「どうかしたのか?」

「具合悪いみたいで…。リンひとりだから…」

「それじゃあうちに連れて来よう。飲む前でよかったな~」



今お迎えに行くからね!?



急いで家を出て車に乗り込んだ。



ひとりで不安がってるんじゃないかな…。