息してんの?



「ぷはっ!!」

「俺に刃向うとこうなんの。わかった?」

「はい…」

「じゃ、オヤスミ」

「な、なんかあったら呼んでくださいな…」



超カワイイ…。



たまらんね、紅チャン。


その日は電話も人肌もなく眠った。



なにもなくひとりで寝たのは久しぶり過ぎるくらい。



しかもイイ匂いがする…。



ガバッと起きてリビングに行ったら紅とオバサンがキッチンに立ってた。



「「おはよう!!」」



涙でそう…。



ってかダメだ、泣く。



「どうしたのリンチャン!!」

「幸せっ…マジ恥ずかしい…」



こんな歳になって…。



デカい体で泣くとは思ってなかった。



卵焼きの匂いがやけに涙を誘う。



オバサンに抱き着きたかったけど紅が怒りそうだからやめる。



でもマジでこんな幸せな気分は初めてだった…。



「リン、泣き顔カワイイね~」

「なっ!?」

「あはははっ!!昨日の仕返し~」



今度はデジカメで写真撮られた!!



見とけよ、紅。



後で見とけ…。