最後にマキの男らしさを引き出した写真を撮り、サクッと撮影を終えた時だった。



「やってるね~」

「「岩瀬さんっ!!」」

「久しぶり。頑張ってる?」



久しぶりに岩瀬さんに会えた。



岩瀬さんが俺達を特別扱いするのが策略でも俺は感謝してる。



だってこんなにも早く俺達を見つけてくれたんだから…。



「リン君、紅チャン、ちょっといい?」



俺達に話しがあって来たらしい。



なにか仕出かした!?



「一緒に住んでるのはちょっとマズいかな…」

「でもリンをひとりにさせられない…。離れるなんて絶対イヤです!!」

「部屋ならこっちで準備するからさ、少し考えてみない?」

「岩瀬さん、あたし達にお金をかける理由はなんですか?」

「期待してるからだよ」

「わかってますよ、岩瀬さんがあたし達をどうする気か」



苦笑いの岩瀬さん…。



みんなわかっててこの船に乗ってるのか…。



俺だけの気持ちじゃないんだ…。



「そうか、君達はバカじゃないね」

「あたし達からしてみれはそんなのキッカケに過ぎないんで大丈夫です」



大人だな、紅って…。