泊まりはダメだな。



でもあたしもリンとのクリスマスはふたりで過ごしたいな…。



どっかに泊まったりしてさ…。



「門限なんかないんだから普通にいけばいいじゃん」

「デートは悪いことじゃないよね!?」

「悪くないよ。あんた彼氏いたことないの?」

「ない…から…デートってよくわかんない…」

「叶に任せときゃいいんだよ。じゃ、頑張りな」

「ありがとお姉!!」



あたしにはあんな時代なかったな…。



中2の時に付き合ってたのって大学生だったし…。



あぁ、いいな、初々しくて…。



ちょっとカワイイよ葵…。



「紅~!!美味しくできた!!」

「リンの得意なミートソース!!今日パスタ!?」

「ラザニアに発挑戦しまぁす」



あたしはあたしで幸せだからいいんだけど。



このままリンと結婚してもこの風景は変わらないのかな?



なんて思ったりした。



「ただいま…」

「おかえり。疲れてんの?」

「いや、まぁ…お母さんいるか?いるよな、専業主婦だもんな…。はははっ…」



お父さんが変になりました。