お風呂上がりなのか少し濡れた髪と部屋着姿…。



キュン…。



「これが欲しけりゃチュー1回」

「は…?」

「いらないなら俺が2つ飲む!!」



チューしたいわけね?



最近そんな甘いのもないからな…。



「おいで?」



パタパタ動くシッポが見えるよ…。



本当に動物系…。



「お座り」

「はいっ!!」

「ありがと、ワンコ」

「ダメっ!!チューと引き換えだ」



軽く触れるだけのキスをした。



自分からってめっちゃ恥ずかしい…。



「うまい?生クリームあったから入れたんだけど」

「うまい…。リン大好き」

「じゃあさ、エロいことしていい?」

「な、なんで!?」

「だってね、俺もうずぅぅぅぅぅっと紅に触ってない」



気づけばどれだけシてないんだろう、あたし達…。



いろいろありすぎてそんな雰囲気にならなかったし…。



でも今はテスト勉強したいし…。



「テスト終わったらね」

「僕、枯れ果てる…。砂になったら海に撒いてね…」



このココアは下心の塊だったのか…。



ごめん…。