「……どうしよ」
僕の目の前には、明らかに不良と思われる人が倒れていたからだ。
茶髪に前髪だけ、銀色のメッシュがはいっていた。
顔は、周りが薄暗いから見えなかった。
僕は迷ったすえに、声をかけてみることにした。
「大丈夫ですか??」
そう声をかけると、
「…ほっとけ、てか触んな」
……やっぱ不良は、無理ぁぁぁ!!!!!!
こえぇぇよ!!!
だけど、僕…怪我してる人見捨てることなんて、できないんだよね。
お人好しって、言われるかもしれないけど。
目の前にいる不良さんは、触るなって言ったけど、今はそんなのシカトだ。
さっき買ってきた、救急セットで傷の手当てを、テキパキと僕はし始めた。
不良さんは、最初は拒否してたけど最終的には、一歩も譲らない僕におれてくれた。